吉川政史さん
ひたむきな姿勢で切り盛りをする繁盛店の3 代目
「変わらない」ことが老舗の老舗たる所以
昭和10(1935)年創業の老舗おでん屋「若葉」。切り盛りするのは3 代目店主の吉川政史さん。2 代目の父・政明さんとともに暖簾を守っています。 「店に入ったのは20 歳のとき。兄が3 人いるけど、自然な流れで自分が継いでいました」と政史さん。決して口数は多くありませんが、ひたむきに串を通す横顔からは実直な人柄が伝わってきます。 17 時の開店と同時にお客さんが次々と来店し、息つく暇もないほど。予約の電話もひっきりなし。絵に描いたような繁盛ぶりです。味の秘訣は、創業以来継ぎ足して使う煮干しベースのダシ。塩で整え、醤油は色づけ程度にとどめることで、素材本来の旨味が感じられます。 政史さんは「特別なことはせず、店の味を守っているだけです。『味が変わった』と言われるのは嫌だしね」。 満員の盛況にも甘んじることなく、ひたすら「若葉の味」を提供し続ける。そこが老舗の老舗たる所以なのでしょう。
カウンター右奥の壁に掛かる、アサヒビールのネオン型壁時計。20 年前に改装した際、アサヒビールの担当者が無料で掛けてくれたんだとか。レトロな感じがお店にぴったり。
盛り合わせ
たまご100 円、こんにゃく150円、焼き豆腐150 円。どれも定番かつ普通のネタだが、抜群に旨い
どて焼き
豚ばら肉を若葉特製の白味噌とたっぷりのネギでいただく。必食の一品。2 本400 円
黒板メニュー
日替わりのおすすめは黒板でチェック。三つ葉350 円、黒作り400 円など
コの字カウンター
金沢では珍しいコの字のカウンター。店主の仕事を見ながら酒が呑める、名酒場の聖域
盛り合わせ
旨味凝縮のイワシのつみれ350 円、ほっくほくの里芋350 円、ぷりっぷりのタコ400 円
「五木寛之も通った店」「タクシーの運転手におすすめの店を聞くと必ずココを答える」など、人気も実力も金沢随一。その理由は、一度食べればわかります!
住所 | 金沢市石引2-7-11 |
電話番号 | 076-231-1876 |
営業時間 | 17:00~22:30 |
定休日 | 月曜 |
料金 | ¥2,000~¥4,000 |